鹿児島の身元保証など、おひとりさま、老後・シニアのための安心サポートなら、かごしま身元保証相談センター

身元保証人の対応が求められる場面

身元保証、寄り添い
投稿日:2021/11/30

「身元保証人欄、身元引受人欄に記入してもらうだけで良いのだから・・・」
身元保証人をこれからお願いしようとしている方はもちろん、このように考えている施設や病院スタッフの方は少なくないと思われます。

身元保証人は、本当の家族ではないけれども、家族と同じ役割を担います。
ご本人にとって、あるいは施設・病院にとっても、形式的に、単に名前を記入しハンコを押して貰えればそれで終わりというものではありません。

ご本人の財産管理や病院での医療同意、葬儀供養の手配など、様々な場面での対応が求められます。
身元保証人は、誰が引き受けて同じ、誰に頼んでも良いというわけではありません。
それでは、身元保証(身元引受)はどのような場面で必要となるでしょうか。

生活の支援

ご本人の生活をサポートするため、例えば、施設との連絡対応や、小口の補充等適宜連絡を取り合うことが必要です。

    《具体例》

  1. ケアプランの確認
  2. 薬の変更、確認
  3. 往診医の判断の確認
  4. 小口の補充
  5. 健康状態の確認
  6. お金の管理

施設の入居時

施設に入居する際には、次のような役割が身元保証人に求められます。
このため、施設によっては数年後、十数年後を想定し、夫や妻、親戚であっても高齢な方が身元保証人になることを遠慮してもらいたい、とするところもあります。

    《具体例》

  1. 身元保証人、かつ連帯保証人としての役割
  2. 施設の移転手続の際の、対応者・連携者としての役割

医療の同意

ご本人自身の意識が無い終末期や、判断能力がない状態の際、家族・身内のない方の場合は、身元保証人が対応を求められます。
医師と間で治療方針の確認対応ができない人では、その役割を十分に果たせません。

    《具体例》

  1. 治療方針を医師に伝えるとき
  2. 手術の同意するとき
  3. 容態急変時の緊急駆け付け対応

病院への入院時

医療費の支払いや緊急事態の対応のために身元保証人が求められます。
病院の入退院の手続きの際や定期的な訪問、緊急呼び出しもありますから、遠方の方や実際に出向くことができない方が身元保証人になってしまうと、病院もご本人も困る事態になり得ます。

    《具体例》

  1. 入院手続き
  2. 本人に代わって病状の説明
  3. 退院時の医療費などの精算

ご本人が亡くなったとき

身元を引き受ける身元保証人(身元引受人)がいなければ、次のことについてのスムースな対応が難しくなります。
事情を知らない遠い親類にとっては、とても負担の大きい手続きとなります。

    《具体例》

  1. 死亡確認
  2. 死亡診断書の受け取り
  3. 葬儀社の手配、病院等からの送り出し

葬儀・供養の手配

どのような葬儀・供養を望むのか、葬儀の手配をどなたにお願いするのかなど、事前に決めておかなければ、手配、手続きを行うこととなった方には荷が重いだけではなく、お墓の扱いなどでトラブルさえ考えられます。

    《具体例》

  1. 葬儀方式の確認
  2. 葬儀費用の支払い
  3. 火葬後の納骨先の確認
  4. 供養の方式の確認

死後事務手続き

ご本人が亡くなると、入院費用、介護・施設の利用料など様々な費用の精算が必要となります。
金銭面のほかにも、荷物の片付けや各種の解約・届出手続きを行うことになります。
ご家族・お身内に頼めない方は、お願いできる方を事前に決めておきたいですね。

    《具体例》

  1. 施設・住宅の部屋片付け
  2. 医療費・施設利用料の精算
  3. 年金受給停止の手続き
  4. 高額医療費の還付
  5. 電気・ガス・水道等の解約
  6. この他の各種行政手続き

身元保証人となる方が、ご家族・お身内であっても、又はそれ以外の方であっても、将来必要となるかもしれない、緊急の入院対応、終末期のお手伝い、医師との面談、ご逝去に伴う葬儀・供養、各種の精算・解約手続きなどに関し対応する可能性があります。

身元保証の仕事は、様々な場面において、ご本人の家族・身内と同様の対応が求められますから、ご家族などに頼むことが難しい場合には、ご本人がお元気なうちから、信用できる方に身元保証人となってもらえるようにお願いすることも必要になってくると思います。


pagetop